2005年6月12日(日)

庭のハナショウブ

東京都調布市国領町

庭の花菖蒲

美人は姿勢がいい。

子供の頃、頭の上に本を載せて落ちないように歩く練習がはやったことがある。これができないとファッションショーのモデルにはなれないとみんなが思っていた。別にファッションショーに出る必要はないけれど、姿勢が良いだけで何割か美人度が増す気がする。これからの季節、駅前などで浴衣美人が背筋を伸ばして誰かを待っている姿を見るのが、おじさんの密かな楽しみではある。

古来から高貴な色として尊ばれてきた「紫」の花をつけて背筋を伸ばした花菖蒲の気品のある姿をみていてそんなことを思った。

花菖蒲は園芸種としてさまざまな改良がされていて、江戸系、肥後系、伊勢系と言う流派があるらしい。わが家の花がどの種類かはわからないが、一般に江戸系は菖蒲園などで量を見るときにふさわしく、肥後系、伊勢系は一輪を愛でるように可憐に、あるいは豪快に咲かせるという。

さて、この夏にであう美人は何系だろう。