大丸城跡
東京都稲城市向陽台6-20
向陽台にある城山公園の通りを挟んだ東側の山で、造成工事が進んでいる。ここは戦国時代の大丸城跡とされており、発掘の結果、城跡だけではなくその前の時代には瓦生産の一大拠点であったことがわかっている。
その説明板がどこかにあるはずだと以前から探していたのだが、やっと、山の北側の住宅地の中にそれを見つけた。それによると、武蔵国分寺や府中の国府の瓦もここで焼かれたという。
城の方は物見の櫓程度のものであったようだ。確かに高台にのぼってみると、ニュータウン方面や多摩川の眺めが良い。遠く、新宿副都心の高層ビル群も遠望でき、立派に見張り台の役を果たしている。向かいの城山公園にはファインタワーという展望台があるのだが、公開の時期が限定されているのが残念だ。
多摩センターにある東京都埋蔵文化財センターでは、発掘の出土品と、城跡の復元模型を見ることができる。