桜ケ丘駅前交番
東京都多摩市関戸1-11-16
京王線聖蹟桜ヶ丘駅前の桜ケ丘駅前交番(警視庁多摩中央警察署)は、ロボットをイメージして作られたそうだ。開所は昭和62年(1987)4月6日(※)。
じーっと見ていると、ネコのようにも犬のようにも見える。いずれにしても精悍なロボットではなく、愛嬌のある顔をしている。「丸出だめ夫」(森田拳次、1966-67、NTV(日本テレビ))の“ボロット”や「がんばれ!!ロボコン」(石森章太郎、1974-77、NET(テレビ朝日))の“ロボコン”みたいなタイプだ。最近のロボットは戦闘タイプや人間くさいものが多くて面白くないのだが、いまでもNHK教育テレビではこの手の愛嬌あるドジロボットが登場して楽しく理科の実験などをやってくれる。
チェコの作家カレル・チャペックが1920年に“ロボット”ということばを生み出してから、さまざまなロボットが世に現れたが、警視庁が「市民に親しまれる交番」の表現としてロボット型を採用した時に思い浮かべていたロボット像はどんなものだったのだろうか。
※ 後日、サイボーグ警官が主役の映画「ロボコップ」"RoboCop"が1987年(日本公開は1988年)の作品だったことに気がついた。関係ないとは思うけど。