2004年11月27日(土)

蚕糸の森公園

東京都杉並区和田3-55-30

銀杏

蚕糸の森公園にはいると、まず、右手に輝く銀杏の大木に目を奪われる。緑から黄色へ変わったばかりの、みずみずしい檸檬色が秋の陽を浴びている様子は、秋なのに若々しく見えてしまう不思議な輝きだ。

紅葉

「蚕糸の森」の名は、この地にあった蚕糸試験場に由来する。明治44年(1911)に建てられた試験場の建物は現存せず、辰野式の白い帯をまとった煉瓦造りの正門と守衛所が残るばかりなのが残念だ。

本館跡と思われるところには滝があり、周囲を囲むように大きな木が森をなしている。夏には緑陰と清流が涼を感じさせる憩いの広場となることだろう。

森を抜けると陽当たりの良い芝生広場が池に面して広がっている。ちょうど昼時だったので、さぁ、お弁当を食べなさい、と言わんばかりの好ロケーションにうれしくなってしまった。

蚕糸科学技術発祥の地 碑文