2005年8月6日(土)

猿島(海)

神奈川県横須賀市猿島

ヨネノ根

猿島にはいろんな顔がある。横須賀からわずか10分という目と鼻の先にありながら、こうして写真に切り取ると遠い絶海の孤島のようだ。

海水浴の出来る砂浜は船着き場の周囲にわずかに広がっているだけで、島の大部分は木々に覆われ波打ち際は断崖絶壁になっている。磯遊びをしようという家族連れに続いて、急な階段を下りてみた。お父さんと子供はずんずん行くが、お母さんは「危ないからやめようよ〜」と及び腰だ。

船着き場

磯に降立つと、足下から一斉にフナムシが散った。映画「となりのトトロ」(監督:宮崎駿、1988年)の最初の方で、風呂場のドアを開けたとたんに“すすわたり”(まっくろくろすけ)がぞわ〜っと散っていく、あのシーンそのままで、ちょっと気持ちが悪いが面白い。

浜辺に戻って、帰りの船を待つ間、すこしぼんやりした。船着き場に待合所はなく、パラソルなどの用意がなければ照りつける太陽から逃げようがない。売店と飲み物の自販機はあるものの、ちょっと涼みながら時間つぶしをするようなおみやげもの屋も無く、気温36度の炎天下、このまま船が来なかったらどうなってしまうだろうかと心配になった。