2005年2月5日(土)

牟礼神明社

東京都三鷹市牟礼2-6-12

松

多摩川上水の宮下橋から南西へ坂を上っていく。道が切通しになったところの高台の上に、怪人二十面相の秘密のアジトのような怪しい建物が建っている。コンクリートの塔の中ほどにバルコニーがあるが、そこから中へはいるドアはなく、見張り台にしては中途半端だ。

給水塔

近づいてみると、そこは神明社という神社の境内で、建物の下には「管理・三鷹市水道部」と書かれた扉がさび付いていた。この付近は三鷹市の最高地点になるので、給水塔か何かだろうか。

塔のわきに注連縄の巻かれた楠があり、この神社の神木である「旗かけの松」の由来碑が建っている。天文六年(1537)に北条氏が、扇谷上杉氏の深大寺城に対峙してここに陣を敷いた時、この山の松の木に旗を揚げたという由緒が書かれていた。

残念ながらその松は枯れてしまったと云うことだが、境内にはひょろひょろと伸びた松の木が何本か立っていて、遠くからもよく目立って見える。周囲を埋め尽くす住宅がなければ、深大寺からでも見えるだろうか。

入り口の横には、三鷹市の文化財に指定された古い燈籠が置かれていた。

旗かけの松の由来 | 石燈籠(巳待講)