2003年10月19日(日)

染屋不動

東京都府中市白糸台1-11

不動堂

多磨霊園駅前の旧甲州街道沿いに、小さなお不動さまがある。府中市のホームページにも紹介されずあまり有名ではないけれど、ここには重要文化財の阿弥陀如来像が眠っている。

宝庫

由来碑によれば、新田義貞の鎌倉攻めに同道してこの地にもたらされ、仏像の霊験により義貞は分倍河原の合戦に勝利したという。仏像を収めた宝庫の扉は固く閉ざされ、武蔵府中郷土かるたに「ゆたかな姿のあみださま」と詠われた姿を見ることができないのが残念だ。

なお、阿弥陀如来像を見出した石井正義氏と由来碑の碑文をしたためた郷土史家の干城氏の父子は、井伊家のもとで世田谷領和泉村(現狛江市)の名主を務めた石井家の当主で、干城氏が29代目になるそうだ。

由来碑