一本杉公園のスダジイ
東京都多摩市南野2-14
まさか植木屋の手が入っているはずはないと思うが、一本杉公園のスダジイはきれいなマッシュルームカットをしている。自然のままでこんなに整った姿の木は初めて見た。
「一本杉」という名前とはうらはらに、一帯は豊かな雑木林に覆われていて多摩ニュータウン開発前の景観を残している。
多摩市と町田市、川崎市を分ける尾根道が、京王線若葉台駅付近から小田急線唐木田駅付近に架けて「多摩よこやまの道」として整備されており、一本杉公園はその中程にある。昔の鎌倉裏街道がすぐそばを通っていたと伝えられているが、奥州古道や古代東海道などもこの尾根を越えて南へ延びており、案内板を拾いながら行くのもおもしろい。
一本杉公園には高校野球の地区予選などが行われる野球場がある。プロ野球投手・江夏豊の引退試合(1984)が行われた球場でもあるのだが、当時、歴史に残る名勝負として語り継がれる「江夏の21球」に名を残す名投手の引退試合が何でこんな地方球場で…!と話題になったことを思い出す。
多摩市教育委員会の説明板 || 一本杉の由来 | 鎌倉道