横須賀海軍カレー
神奈川県横須賀市
夏になると、「また“カレーフェア”の季節が来たな」と楽しくなる。いつもはお決まりのビーフカレーしかないレストランにも、アジア各国のお国自慢のカレーが並んで、毎日でも食べ比べたいようだ。
ところで、「本格的なカレーにはジャガイモなんかいれないんだ」と悪口を言われながらも、実はみんなが大好きなジャガイモ、ニンジン入りのカレーライス発祥の地は、横須賀だと言われている。なんでもイギリス海軍が「軍隊食」としていた“カレー味のシチュー”が、明治時代に英海軍を範とした日本の海軍に伝わり、船を降りた水兵たちが家庭に持ち帰って広まったのが今のカレーライスになったというのだ。今でも全国の海上自衛隊の金曜日の昼食は、カレーと決められているらしい。
横須賀市は海軍割烹術参考書（明治41年）のレシピに基づくこのカレーを「横須賀海軍カレー」と命名し、平成11年5月20日（1999）カレーの街宣言を発して市を上げてカレーに取り組んでいる。
カモメの水兵さん・スカレーくんも、駅前でカレーの宣伝に活躍している。左の写真は三笠公園入り口に立つ灯台型の電話ボックスだが、奇しくも後ろに「海軍さんのカレー」のお店が写っていた。
ところで、皆さんのご家庭では「カレーライス」？「ライスカレー」？