玉川上水駅前交番
東京都東大和市桜が丘3-44-1
武蔵野を代表するけやきの屋敷森に囲まれたようなデザインの玉川上水駅前交番(警視庁東大和警察署)は椎名英三の平成3年(1991)の作品だ。
西武線とモノレールの駅の陰に隠れるように建っている立地の関係でモノトーンにくすんで見えるが、近づいてみると断熱材の表面に似た銀色の小さなタイルで包まれている。玉川上水の水面(みなも)のきらめきを象徴しているかのようだ。
駅前広場は広々として見晴らしが良いのに、なぜか交番の全容が見えるアングルが見つからない。周囲をうろついて、時に桜の木陰からカメラを向ける男の姿はずいぶん怪しく見えたことだろう。