為朝神社
東京都八丈島八丈町大賀郷
紀元前三世紀頃、秦の始皇帝の命により徐福と言う人が、男女三千人を連れ、不老長寿の薬を求めて日本にやって来たという伝説が各地に伝わっている。このうちの童男童女各500人が女は八丈島に男は青ヶ島に漂着し、年に一度の交流を持ったと八丈島では言い伝えられている。
保元元年(1156)の保元の乱に破れ大島に遠島になった源為朝は、伊豆諸島で勢力を伸ばし、嘉応2年(1170)にその女ばかりの八丈島を訪れ、絹を貢納させた。彼は島の女を妻に迎えて、男女が共に暮らすと災いがあると信じていた島の人々に、別々に暮らす風習をやめるよう勧めたという。
その為朝を祀る神社が大坂トンネルへの登り口にひっそりと建っている。背後の険しい山はそのまま海へ続き大坂トンネルができるまで交通の妨げとなっていたが、弓の名手であった為朝が山を射抜いて堀切という切り通しを作り島の人々を助けたという。
女だけの島って、ちょっとウフフだよね。