2004年12月11日(土)

木村・徳田両中尉記念塔

埼玉県所沢市並木1-13(県営所沢航空記念公園内)

木村・徳田両中尉記念塔

国土交通省のホームページには、航空・鉄道事故調査委員会の報告として過去30年の航空機事故の記録が掲載されている。一般にはたまに報道される重大事故しか耳にすることはないが、ちょっとしたけがも含め、毎年2〜30の事故が起こっているようだ。

緑の草地

日本で最初の航空機事故による犠牲者の慰霊塔が、所沢航空記念公園内に建っている。大正2年(1913)、青山から所沢を目指したブレリオ機が今の所沢聖地霊園付近に墜落し、乗っていた木村・徳田両中尉が死亡したことを追悼するものだ。

道を歩いていくだけなら転んでけがをするだけだが、大海へ漕ぎ出せば溺れるおそれがあり、大空へ羽ばたけば墜落するかも知れない。それでも、古代ギリシャ神話に語られるイカロスの昔から、人々は事故をもおそれずに天空を目指してきた。

大空を舞う。この言葉が象徴する軽やかな開放感とどこへでも行けるという自由は、いつの世にも人々の夢であり、希望であり、憧れだ。そこには危険をも顧みず挑戦させるだけの力がある。

安全に楽しく夢が叶うことを願ってやまない。

所沢市の説明板 | やまと新聞社の説明板 | 墜落地点に建つ碑 | 墜落地点の説明板