2004年2月15日(日)

大澤坂の燈篭

東京都八王子市小比企町1750

大澤坂の燈篭

栃谷戸公園から八王子市街へ戻る途中で石灯籠を見つけた。傍らには願主による丁寧な説明板が立ち、大山阿夫利神社や榛名山のお札が添えられて今も信仰されているらしいことがわかる。

説明板によれば、前を通る道は八王子から半原(神奈川県愛甲郡愛川町)へと続く絹の道だという。

半原は国内生産の80%にあたる絹糸を生産していたこともある撚糸の町だ。その起りは、小島紋右衛門という人が文化4年(1807)に桐生から八丁式撚糸機数台を導入した事に始るという。現代では合繊の縫糸の生産量も多く、高い国内シェアを誇っている。

江戸時代後期から明治初期にかけて八王子は蚕都として栄え、何本かの絹の道が横浜や各地へ延びていたらしい。なかでも鑓水を通る浜街道が有名だが、思わぬところで新しい発見があった。

願主による説明板