2004年4月24日(土)

国立代々木競技場(国立屋内総合競技場)

東京都渋谷区神南2-1-1

第一体育館

代々木公園に隣接して建つ代々木競技場(1964)は、築後40年になろうとしているのに、いまだに日本を代表するトップクラスの建築と言っても異論はないだろう。

第二体育館

丹下健三の設計になる美しい曲線を描くその姿は意匠的に美しいだけでなく、内部に柱を持たない吊り構造により全観客を熱戦に集中させる優れた効果を生みだしている。構造を担当したのは坪井善勝(元東京大学名誉教授)、設備担当の井上宇市(現早稲田大学名誉教授)を合わせた日本建築界を代表する3氏によって、この傑作は造られた。

二本の柱に支えられたテントのような第一体育館(当時は代々木総合体育館本館と言った)では水泳競技が行われ、最終日に競泳男子4×200m自由形リレーで岩崎邦宏、岡部幸明、庄司敏夫、福井誠のチームが銅メダル(8分03秒8)をとった。

とぐろを解いて天へ昇ろうとする龍を思わせる第二体育館(別館)ではバスケットボールの試合があり、アメリカが金メダルを取っている。