不思議な狛犬
東京都大田区東六郷3-10-18 (六郷神社)
狛犬といえば唐獅子と相場が決まっている、と思いきや、六郷神社の狛犬は何とも不思議な姿形をしている。
たとえば、客寄せを考えた神社が奇をてらってポケモン狛犬を作ってしまったとか、有名な芸術家に制作を頼んだとか、そんな感じもするユーモラスで変わった造形だ。あるいはどこか異国の文化に影響されているのかもしれない。
阿形は口をぽっかりと開けて、ちょっと間抜けな感じ。小さな角のある吽形は、牙が八重歯みたいでかわいらしい。大田区で一番古い江戸時代初期の作というが、江戸っ子の洒落っ気なのか、何かいわれのあるものなのか興味は尽きない。
じっと見ていたら「笑ゥせぇるすまん」(藤子不二雄A)の主人公・喪黒福造に似ているような気がしてきた。