2007年2月17日(土)

梅屋敷/久地梅林公園

神奈川県川崎市高津区久地3-4-32(久地梅林公園)

思いのまま

「次は〜くじ、くじ。ただいまの時刻は8時30分です。」

そんなユニークな車内アナウンスをする車掌さんが話題になったことがあった。「沿線は多摩川梨の産地で…」なんて言う観光案内もしていたとか。もう、ずいぶんと昔の話だ。

梅屋敷

そのJR南武線久地駅は、昭和2年(1927)に南武鉄道「久地梅林駅」として開業した。昭和19年(1944)に国有化された際に現在の名前に変更されたそうだ。

由来となった梅林は、江戸時代に川辺森右衛門という人が梅の実を取るために植えたのがはじまりで、花見時には大勢の見物客でにぎわったという。宅地化などで梅林は縮小され、今は無愛想な子供広場になってしまった久地梅林公園に、ここへ梅の歌を詠みに来た北原白秋の文学碑が建っている。

公園の向かいにある川辺家は「梅屋敷」と呼ばれ、立派な長屋門が残っている。邸内にはまだ梅林が健在で、裏に回ると一段高くなった道路から、春霞が目の前に広がったような眺めを楽しむことができる。

北原白秋文学碑