2007年3月18日(日)

厳島神社

東京都調布市西つつじヶ丘1-15

神社

甲州街道を都心から走ってきて、キユーピーマヨネーズ工場前の滝坂を下ると「調布へ帰ってきたなぁ」と言う気持ちになる。その先の富士見坂は、天気が良ければ夕焼けに染まる富士山の眺めがきれいなところだ。

狛犬

その富士見坂の中腹から右(北)へはいる路地の入口に「鎮守厳島神社参道」と彫られた石碑が建っている。道は住宅の間を通るごく普通の小径で、郵便局や家庭菜園の間を400m程行ったどん詰まりに、小さな神社が建っていた。

特に史跡等の看板もなく地味な印象だが、小ぶりな二の鳥居には天明五年(1785)の刻印があり歴史を感じさせる。その頃はまだ集落は街道に沿って細長く家並みが続くばかりで、その背後から村を護っていたのだろう。

狛犬がちょっと変わっていたので写真を撮ってきた。前足にひれのようなものがついていて、尻尾にはふさふさとした毛が垂れている。鶴亀を描いた蓬莱図では、亀に古老のあごひげのような尻尾が描かれているのを見ることがあるが、それを引用しているかのようだ。台座には文政十二年(1829)とあった。