杵築神社(杵築大社)
東京都武蔵野市境南町2-10-11
JR中央線武蔵境駅南口から武蔵野赤十字病院へ行く途中に大きな神社がある。境内には砂利が敷かれ、猥雑な駅前とは別格な空気が流れている。
ここは松江藩主松平直政が鷹狩りに使った御用屋敷の跡で、藩領の出雲大社を勧請して祀ったのが神社のはじまりだという。
終わりかけた桜に代わって、イチョウの大木が新芽を吹き始めている。秋には一面を黄金色に染めて楽しませてくれることだろう。
境内に入ってすぐの社務所横に富士塚があった。多摩地区では二番目に大きいという塚は雑木に覆われ、荒々しい野生の雰囲気を漂わせている。
庶民信仰の富士塚とお殿様の神社の対比が、何ともおもしろく感じられた。