奥沢の道標
東京都世田谷区奥沢5-22-1(奥沢神社)
奥沢神社の入口、大蛇の姿をしたしめ縄が下がる鳥居の足下に、「右品川ミち」「左めくろミち」と書かれた道標が建っている。品川道の呼称が確認できる古い史料で、天明六年(1786)の銘がある。
碑は東を向いており、左右(南北)が逆になっている。裏には「羽黒山/湯殿山/月山 奉納 秩父/西国/板東 百番供養塔」という文字を中心に、「左九ほんぶつえ(?)」「右ふすまミち 」とあった。神社の南側の細い道はまっすぐ九品仏(浄真寺)へ続いており、これをガイドしている道標だったのかもしれない。
その細い道には、人型のサインのない三色の古い歩行者用信号が設置されていた。
現在の人形型歩行者信号灯の最初は、昭和40年(1965)に新宿伊勢丹前の交差点に設置されたものだそうだ。わたしの記憶の中では、歩行者専用信号ははじめから二色だった。
この信号機はいつからここにあるのだろう。
※ 2009年12月のGoogle street viewでは、新しい信号機に代わっていました
(品川道を探して) 奥沢/東玉川境の道 →