旧品川道
東京都世田谷区奥沢と東玉川の境
環八から分かれた旧品川道（推定）は、沿道に木造の家や琺瑯の住所表示、大きな屋敷森のある旧家などが並び、交通量の激しい環八と中原街道に挟まれたエアポケットのような雰囲気がある。
道ばたの馬頭観音には、交差する道を指して「左池上道、右九品佛道」（南に池上本門寺、北に九品仏浄真寺）と彫られていた。この先、中原街道を曲がった洗足池近くには「これより九品佛道」と記した庚申塔も立っている。
ここまで品川道を探して走ってきたが、昔の庶民には品川道より参詣の道の方が重要であったようだ。