2007年7月7日(土)

雨武主神社

東京都あきる野市雨間1941

石段

鳥居場の謎が解けたので、対岸の雨武主(あまむし)神社にやってきた。東秋留橋と秋留橋の中ほど、両側から続く住宅地の境に横たわる深い森の入口に石の鳥居が建っていた。

鳥居をくぐると、参道は5〜10段ぐらいの階段を小刻みに続けて森の奥へと延びて行く。高野山か、英彦山か、山岳信仰の霊地に来たような感じがする。「心が安らぐなぁ」と思ったのも束の間、目の前に天を突くような大階段が現れた。

本殿

高いだけではなく角度も急だ。迷わず横の山道に入ったが、つづら折りになっていても急な登りに息が切れる。対岸の人たちが鳥居場でお参りを済ませていた理由は、この登りにもあったのではないだろうか。下りは階段を使ったが、手すりにつかまっていても転げ落ちそうでドキドキした。

拝殿は普通の家のような地味な建物だったが、裏へ回ると鞘堂のすき間から本殿の三面を埋める見事な彫物を見ることが出来た。弘化三年(1846)に後藤三次郎橘恒俊と言う人が彫ったとされており、中国の故事などを再現しているらしいのだが、いつもの事ながらわたしにはよくわからなかったのが残念だ。

→ 鳥居場