船の科学館
東京都品川区東八潮3-1
自転車はもちろん、車も鉄道も移動できる範囲はずうっと地続きだから、どんなに遠くへ行ってもそこには限界がある。だから、船や飛行機が子供の頃から好きだった。乗物としてもさることながら、彼らが連れて行ってくれる遠い世界にずっとあこがれていた。
東京湾に浮ぶ(ように見える)船の科学館は、白亜の豪華客船がヤシの木の茂る南国のリゾート地に到着した、そんなイメージの外観が楽しい。傍らには日本初の南極観測船・宗谷と最後の青函連絡船・羊蹄丸が並び、遠い南極や一昔前の北海道旅行に時と場所を越えて連れて行ってくれる。館内は船と海に関する展示が充実しているが、圧倒的な数の船の模型を見ていくだけでも時間の経つのを忘れるようだ。