2007年9月23日(日)

野良坊菜の碑/ところいもの碑

東京都あきる野市小中野187(子生神社)/戸倉328(光厳寺)

野良坊菜の碑

秋川に沿って五日市まで走ってきた。渓谷に山が迫り、川沿いを行くのどかなサイクリングロードは姿を消した。時折渡る橋の上からの眺めは、雨のせいもあって壮絶だ。

ところいもの碑

こういう土地では田畑を作るのは難しかろう。人々の苦労を偲ぶ碑が二基建てられている。

ひとつは子生(こやす)神社にある「野良坊菜の碑」。明和4年(1767)に幕府の代官がのらぼう菜の作付を奨励し、天明天保の飢饉ではこれが住民の命を救ったということが記されている。のらぼう菜は今でも五日市の特産として人気だそうだ。

渓谷を見下ろす子生神社から山村の坂道を、途中からは自転車をひいて登った先にある光厳(こうごん)寺には、ところ芋の碑がある。天保の飢饉の際に他村から芋を掘りにきた人を追払うことなく、等しく食料を与えた名主の徳を讃えて建てられたものだ。

野良坊菜の碑 | ところいもの碑