五日市憲法草案の碑
東京都あきる野市五日市400(五日市中学校)
五日市憲法の話を聞いたのはいつだったか…、単線の五日市線や秋川渓谷のキャンプ場と“憲法”という単語がうまく頭の中で結びつかず、ずいぶんと戸惑ったことを覚えている。
山村とはいっても五日市では古くから、石油が流通する前の貴重な燃料だった木炭や建築部材としての木材、世界へ輸出された生糸などの取引を通じて経済が発展していたから、人々は封建的な中央政権なんかよりよっぽど新しい考え方を持ち、進取の気性に富んでいたことだろう。それは碑文に抜粋された憲法草案の一部によく現れている。
巷では憲法改正(改悪?)の論議がかまびすしいが、魑魅魍魎が跋扈する永田町の論理ではなく、国民自らがよく考えて正しい民主主義の道へ進めるようにしていかなければならないと、この碑を前にして再確認した。
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