湯殿川遊歩道
東京都八王子市館町
湯殿川を遡っていくと、小比企町を過ぎたあたりからこれまでとはがらっと雰囲気が変ってくる。めじろ台、ゆりのき台、みなみ野といったひらがな名前の宅地開発の影響か、遊歩道はレンガ敷きになりちょっと洒落た感じだ。
葉を落した木々が長い影を落す道に、枯葉が舞っている。日だまりの道が気持いい。
それでも、田んぼには刈入れが終って稲架(はさ)に掛けられた稲がならび、山里の風景もまだまだ残っている。人通りも少なくのどかだ。
川沿いの道はやがて途切れ、また雰囲気を変えて、古くからの農家と新しい家が混じり合う集落を抜けて上流へ向っていく。あくせくした都会からだんだんに離れていく感じがして、ペダルを踏む足がどんどんゆっくりになっていった。