五日市線廃線跡
東京都あきる野市三内254付近
あきる野台地を走ってきたJR五日市線は、台地の下にある五日市の町に近づくと、そのまま高架となって終点の武蔵五日市駅に到着する。その高架の下をくぐって北へ登っていく秋川街道・小机坂の東側に、盛土をした路盤の跡と鉄道柵が残っている。
これは、昭和57年(1982)に廃線となった、五日市線岩井支線の跡だ。旅客営業は昭和46年(1971)に廃止となり、その後しばらくはこの先にあるセメント工場への貨物線として余生を送っていたという。
写真を撮っていたらSLの形をした機関車バスが走ってきた。日の出町が町興しのために平成8年(1996)に掘り当てた「つるつる温泉」と駅を結ぶ青春号だ。このバスも排ガス規制のために廃線になりかけたが、奇しくも一昨日(11/30)から運行を再開したという(※)。
廃線跡と復活したSLバス。何とも感慨深い出会いだった。
※ 機関車バスは車両老朽化のため2023年3月31日の最終運行をもって運行終了となりました