三鷹駅北口
東京都武蔵野市中町1-14-2
JR三鷹駅の北口は、駅前広場がイチョウの森になっている。シンボルツリーが一本あるとか、駅へのアプローチの並木道ではない。ほかの駅ならバスやTAXIの待機場や噴水などに利用されている空間が、大きなイチョウの樹で埋めつくされているのだ。
秋になるといっせいに色づいて、乗降りする街の人々を楽しませてくれる。
駅前交番の脇には、「山林に自由存す」と彫られた(国木田)独歩詩碑が建っている。彼は「今の武蔵野は林である」と「武蔵野」に書いた。三鷹駅は玉川上水の真上に建っていて、流れに沿った雑木林が駅の北西から南東へと続いている。イチョウの森は、その林と一体となって、独歩の言う「武蔵野の林」をアピールしているかのようだ。