鍋屋横丁
東京都中野区本町4-30-24 (鍋屋横丁交差点)
京王線国領駅と小田急線狛江駅を結ぶ狛江通を、わたしが子供の頃は世田谷通と呼んでいたが、国領駅周辺を特に「鍋屋横丁(なべよこ)」と言う人もあった。なんだか田舎くさい名前だなぁと思いながらも、ちょっといい名前かもしれないと気にしていたのを覚えている。
京王線地下化に伴う再開発で、国領駅前の景色は一変してしまい、「なべよこ」なんていうほわほわしたイメージは微塵もなくなってしまった。その名前を知る人も少なくなったことだろう。
青梅街道を走っていて、思わぬ所でなべよこを見つけた。その名もずばり「鍋屋横丁交差点」角には、その名を記した碑が立ち、交差点から横に入った商店街には「なべよこ」の看板が並んでいる。街道から折れて堀之内の妙法寺に詣でる参道の入口として栄えたという。消えてしまった国領の鍋横に対して、鍋屋こそ無いものの、こちらには碑が立ち商店街もまだまだ現役で頑張っていて、ちょっとうらやましい感じがした。