おたぬきさん
東京都千代田区神田須田町2-25-1(柳森神社)
「生馬の目を抜く」と言うけれど、馬の目なんか抜いてどうするんだろうと思うわたしなどは、まぁ、出世には縁がない。世の中には人に先んじて名を挙げたいと競い合う人たちがいて、「他を抜く」にかけた「たぬき」を信奉する社が神田にある。
秋葉原電気街の神田川を挟んだ対岸にある柳森神社は、太田道灌が長禄元年(1457)に江戸城を築城した際に鎮守として京都伏見から勧請したお稲荷さんでありながら、合祀されている福寿社のおたぬきさんが境内のあちこちで幅を利かせている。
他を抜くとなれば権謀術数をめぐらせて、まさに「狐と狸の化かし合い」を演じることもあるだろう。狭い境内でおいなりさん(狐)とおたぬきさん(狸)は、どんな駆引きをしているのだろうか。
ところで、狸といえば♪たんたんたぬきの…あれ。ちょっと表には出せないようなやつを解説板のページに載せたので、御覧あれ。