池袋本町公園
東京都豊島区池袋本町1-27-1
駒込の染井は江戸時代から明治にかけて、多くの植木屋が集る園芸の街だった。ここから生まれたというソメイヨシノもさることながら、ツツジの産地としても広く知られていたそうだ。
明暦二年(1656)に日向国(現・宮崎県)から持込まれた3株の霧島ツツジを伊藤伊兵衛という植木屋が栽培に成功したことが染井のツツジの始りだという。「伊藤伊兵衛」は代々襲名される名前だが、中でも元禄五年(1692)に躑躅・皐月の図解書「錦繍枕」を著した三之丞と、その息子政武は、江戸園芸の先駆者的存在として知られている。
池袋本町公園には、豊島区政60周年を記念して開かれた「アゼリアフェスティバル'92」の際に日本各地から贈られたツツジの築山がある。地味な児童公園のようでいて、意外に楽しめる穴場スポットだ。
※ 2013/4/28 右の写真を入れ替えました