日比谷公園
東京都千代田区日比谷公園
日比谷公園は、明治36年(1903)に日本で最初の洋風都市公園として誕生した由緒ある公園だ。何度も焼けながらもその歴史を守ってきたレストラン松本楼や、都の文化財に指定されている旧公園事務所などの名所も多いけれど、やはりなんと言っても見所は緑の芝生と色とりどりの花壇だろう。
初夏の一日、バラの花に彩られた公園は大勢の人で賑わっていた。
冷静に見ればもっと良さそうな公園はたくさんあるけれど、「日比谷公園」の名前はなんだか別格な感じがする。
銀座でご飯を食べて、日比谷で映画を見て、日比谷公園をぶらぶらする。それができた人も、いつかはそうなってみたいと思った人も、このエリアに特別な思いを持っている人は多いことだろう。あるいは、野音(日比谷野外音楽堂)の思い出を青春のひとこまとして大切にしている人も。
それはもしかしたらある年代以上の人の思いかもしれないけれど、公園に集う人々の笑顔を見ていると、どの年代の人にもそれぞれに楽しい日比谷公園があるのだと思えて、なんだかとても幸せな気分が胸の内にあふれてきた。