2008年6月28日(土)

圧磨機圧輪記念碑

東京都板橋区加賀1-10(加賀西公園)

圧磨機圧輪記念碑

東板橋体育館に隣接する加賀西公園に重々しい記念碑が建っている。

重々しいと言っても、歴史的に重要だとか格式あるというよりは、見るからに重そうな感じがする石のかたまりなのだ。明治時代にこの地にあった火薬製造工場で、実際に使われていた圧磨機を石碑に用いている。

地名に名が残っているとおり周囲には広大な加賀藩下屋敷が建っていた。その跡は、維新後に板橋火薬製造所となり、やがて陸軍東京造兵廠となって昭和20年の終戦を迎えることになる。

幕府の命によって購入された機械が、歴史の転換期を経て新政府の富国強兵策に一躍買うことになった。その後の日本の歩みを考えれば、この記念碑の存在は、やはり重々しいというべきだろう。

板橋区教育委員会の説明板 | 陸軍東京第一造兵廠跡