2008年8月9日(土)

玉川上水第三水門

東京都羽村市川崎4-10

第三水門

小平・小金井・三鷹あたりで玉川上水を見る人の多くは、かつては人喰川と呼ばれ太宰治が入水自殺をするほどの激流だったという知識と、目の前を穏やかに流れる景色のギャップに頭の中が疑問符だらけになる。しかも、その水が下水処理した再生水だと知ってさらに驚く。

水道道路

羽村で多摩川から取水した玉川上水は、数百メートルも流れないうちに村山貯水池(多摩湖)へ水を分け、さらに下流の小平監視所からその全てを東村山浄水場へ給水してしまう。小平監視所より下流はもはや川ではなく親水公園となってしまったわけだ。

村山貯水池への取水口となる第三水門は、大正末期のモダンなデザインが美しい。水道事業に懸けた人々の心意気が伝わってくるようだ。

村山貯水池へ続く導水路の上には水道道路がまっすぐ東へ延びており、青梅線を越えた先からは神明緑道と名付けられた散歩道になっている。

神明緑道