巾着田のコスモス
埼玉県日高市大字高麗本郷125-2
ヒガンバナで有名な巾着田(きんちゃくだ)はその名のとおり昔は田んぼだったのだけれど、今は写真のとおりのコスモス畑に変身している。ヒガンバナは自生しているのだが、コスモスはイベントのために育てられているもので、有料でコスモス摘みをすることもできる。
まわりをぐるりと囲む高麗川の土手の上にはヒガンバナが咲いて、上下で妍を競っている。
ヒガンバナの群生地は少し薄暗い林の中。一方、コスモス畑は明るく開けたオープンエア。谷崎潤一郎の「陰翳礼賛」とロバート・ブラウニングの「春の朝(あした)」ぐらいイメージが違う。曼珠沙華公園のあとにここへ来て、花畑に埋もれて楽しそうに写真を撮りあっている人たちを見ていると、しかつめらしいクラッシックコンサート会場から出てきた途端に、お気に入りのポップスのはいったiPodのスイッチを入れた人みたいだ、とちょっと思った。