蔵造りの町並み
埼玉県川越市幸町
西武新宿線本川越駅前から北に伸びる中央通りに沿った川越一番街商店街は、蔵造りの町並みが有名だ。明治26年(1893)の大火の後、多くの商家が耐火性に優れた土蔵を建てたのだという。
昔から蔵は倉庫として使われてきた建物だが、川越では「店蔵」といって店舗に使われているのが特徴だ。そのため、粋に見えるよう壁を黒くするのがはやったのだとか。そういえば府中の札の辻の角に建つ店蔵も黒かった。
木造茅葺の家がまだ主流だった時代に、土壁瓦葺の蔵造りはビルディングのように都会的な雰囲気を醸していたのだろうか。
ところで右写真の信号の形、妙にシンプルで変な感じだ。実はこの信号、川越祭の際には山車が通るのに邪魔にならないよう、信号灯の部分を90度曲げて道に平行にするようになっているのだそうだ。