子安八幡神社
東京都大田区北糀谷1-22-10
呑川沿いを走っていて、古い鳥居が目に入った。くぐるときにちょっと首をすくめたくなるような小さなものだけれど、味わいのある風情を醸している。
傍らの説明板に、次大夫堀の名で知られる六郷用水・二ヶ領用水を開削した用水奉行・小泉次大夫の名を見つけた。この一帯は、用水開削の恩賞として小泉家が治めていた知行地だったという。彼の名を冠した世田谷の次大夫堀公園にはよく遊びに行くので、なんだかとても身近な感じがする。
奥へ進むと明治四十四年(1911)に奉納された子連れの狛犬が睨みを利かせていた。細身の体に眼光鋭く、牙も爪もしっかりと刻まれている。ほかで見ることの多いユーモラスな獅子舞型ではなく、爬虫類的な、オオトカゲか小形の恐竜のような狛犬だった。