高蔵寺のシャクナゲ
東京都町田市三輪町1739
石楠花(シャクナゲ)の花を見ると、登山に明け暮れていた学生時代を思い出す。深山の花だと思っていたが、園芸種を中心に街中でも見ることが増えてきた。
鶴見川と真光寺川の合流点から南へ坂を上ったところに建つ高蔵寺は、シャクナゲの寺として有名だ。どぎついばかりに華やかな花が境内にあふれている。負けじと大きな花を咲かせる牡丹も素晴らしい。
エビネや雪餅草などの山野草もある花の寺で、ぐるぐるグルグルと境内を何度まわっても飽きることがない。
ここは北原白秋の詩に歌われたことでも有名だ。柿生の王禅寺にも彼の詩碑が建っているが、このあたりは彼のお気に入りの地であったらしい。
高蔵寺しづかやと 散葉眺めゐて 梢の柿の つやつやしいろ 白秋