2009年4月26日(日)

赤塚乳房大神

東京都板橋区赤塚4-14

赤坂乳房大神

富士塚を見て赤塚の氷川神社参道を出ると、正面に周辺の散策スポットを案内した地図看板が立っていた。それによるとここに「乳房大神」というものがあるという。

乳房榎

最近、本屋でも映画館でも「おっぱいバレー」という題名が気になって仕方がないエロ親父は、この名前にも鋭く反応してしまった。看板の左手を見ると、確かに「赤塚乳房大神」と大書された碑が建っている。

碑の後ろに立つ大きなケヤキの木が、その大神であるらしい。「乳房榎」という怪談話のモデルとされている、と書かれたその碑文が微笑ましい。榎("え"のき)を「"い"のき」と書いているのだ。

「ひ」と「し」を混同して百円を「しゃくえん」と言ったりするのは、有名な江戸弁だが、「い」と「え」を混同するのはどこの言葉だろう。うちの年寄も「樋口(ひぐち)さんが見つからない」と言いながら電話帳の「し」のページをめくるような東京っ子(調布なので、江戸っ子というのは遠慮しておく)なので、碑文を書いた七十一才の元地主さんにはとても親近感が湧く。旅先で土地の人とお話をすると、その場所が好きになっていつまでも思い出に残ることが多いけれど、赤塚もそう言う土地の一つになりそうだ。

※ 「おっぱいバレー」は、原作:水野 宗徳、監督:羽住英一郎の小説と映画で、AVではなく普通の青春物語です。念のため。

碑 文 || 乳房榎由来碑 | 赤塚諏訪神社のこぶ欅