2009年5月1日(金)

乳房榎の由来碑

東京都板橋区赤塚8-3-1

乳房榎

最近怪談をきかなくなった。「学校の怪談」とか稲川淳二の怖い話などの例はあるけれど、キャンプファイアーの夜などに語られる怪談の怖さは、また格別だった。

怪談のすごいところは、映像がないのに怖い事。

由来碑

ホラー映画などで気味の悪い姿や血しぶきを見て怖いのはあたりまえ、と言うかわたしは気持ちが悪くて大嫌いだ。そう言う意味では「あっ、もうダメ」と思ったらやめる事ができるのだが、怪談噺は語り部の話術にのせられて止めたくても席を立てなくなるところが困るというか面白いというか、難しいところだ。

板橋区赤塚を散歩していて、この地が舞台の「乳房榎」という怪談噺がある事を初めて知った。人情噺や怪談噺を得意とした名人・三遊亭円朝の創作話で、怪談としては「牡丹燈籠」「四谷怪談」「真景累ヶ淵(かさねがぶち)」とならぶ彼の代表作の一つであるという。

モデルになったとされる乳房榎はいくつかあるが、松月院前には四代目の乳房榎とその由来碑が建っている。

碑 文 || 赤塚乳房大神 | 赤塚諏訪神社のこぶ欅