練馬白山神社の大ケヤキ
東京都練馬区練馬4-2
武蔵野で有名なケヤキといえば、府中の大國魂神社参道の馬場大門欅並木。前九年の役(1051〜62)を平定した源頼義・義家父子が寄進したものが始まりとされている。
練馬白山神社の大ケヤキは、その源義家が後三年の役(1083〜87)の戦勝を祈願して奉納したものだという。府中のケヤキ並木はその後徳川家康によって整備され、義家時代のものは残っていないが、白山神社のものは当時の苗の一部であるらしい。
義家が関わった二度の奥州戦役を通じて、何の関係もなさそうな府中と練馬が繋がった。そうとは知らず、偶然通りかかったことに、不思議な縁を感じる。そんな発見を探して、わたしはまた自転車のサドルに跨り、未知の町へとこぎ出すのだった。
※ 石段上のケヤキ(左写真)は、2016年に台風による幹折れ被害のためやむなく伐採されました