みどりのそよ風歌碑
東京都板橋区成増3-12
小学生の時、ポケットサイズの歌集を持たされてたくさんの歌を歌った。音楽の授業はもちろん、朝礼や遠足、子供会。ちょっとした休み時間にも友達と声を合わせてみたり。
東武東上線成増駅北口に「みどりのそよ風」の歌碑を見つけた時、永いこと記憶の隅に埋もれていたメロディが、あの日の記憶と共に鮮やかに甦ってきた。古い唱歌や童謡が多い中で、戦後生まれ(1946)のこの曲は、詞の内容も軽やかな曲調も僕たちの感性にぴったりと合っていて好きな歌だったのだ。
和光市との境を流れる白子川の白子橋には、大正8年(1919)に発表された「くつが鳴る」の歌詞を刻んだプレートも設置されているが、同じ作詞者(清水かつら)の歌だとは知らなかった。
風薫る五月も間近。新緑がまぶしい季節になってきた。頬を撫でる緑のそよ風を感じながら、軽やかに野山や街を走りたい。