2009年5月16日(土)

赤い靴はいてた女の子

神奈川県横浜市中区山下町279(山下公園)

赤い靴はいてた女の子

見所のたくさんある山下公園の中でも、人気の記念写真スポットになっているのが、童謡「赤い靴」の記念像だ。女の子に頬を寄せて微笑む若い女性や、台の下に並んでピースサインをするグループなど、みなそれぞれのポーズでカメラに収まっていく。

じっと海の向こうを見ている少女は、「横浜の埠頭(はとば)から船に乗って 異人さんにつれられて行っちゃった」友だちを待っているのだろうか。今ごろは青い目になっちゃっているかもしれないと訝りながらも、まだ見ぬ異国の暮らしを想像して、いつかは自分もそこへ行けるだろうかと夢見ているのかも知れない。

台座の裏には「山本正道作 1979年11月11日 童謡赤い靴を愛する市民の会」とあるだけで、歌について(野口雨情作詞・本居長世作曲、1922)も、ここに像が建てられたいわれにも、なにも説明がなかった。