浅間神社
神奈川県横浜市西区浅間町1-19-10
北軽井沢から一気に坂を下った浅間下交差点の角に、古墳を富士山にみたてた浅間神社が鎮座している。民家の屋根越しに、山の上の赤い鳥居が浮んで見える。浅間(せんげん)神社ではあるけれど、北軽井沢の近くなので浅間(あさま)山でもあるかもしれない。
その鳥居の脇に「中道入口」の碑が建っているが、それ以外には富士塚らしい遺跡は見あたらない。昔は海に面した断崖だったと言うだけあって景色は良く、横浜ランドマークタワーが間近に見える。
社殿の前で慶應二年(1866)の銘のある狛犬が睨みを利かせていた。阿吽それぞれが二匹一組になっている。よくある子連れ狛犬かと思ったが、なんだか様子がおかしい。
向かって左の狛犬はうずくまるもう一匹の背に足をかけ、相方は仰向けになった子犬を踏んづけている。じゃれていると言うよりは、征服したという感じだ。右目の汚れが眼帯のようで、隻眼の悪漢のように見えた。