渋谷ハチ公前広場
渋谷区道玄坂2-1
電車が駅のホームに滑り込むと、ドアが開くのももどかしく、車両がら飛び出した人たちが一斉に携帯電話に向かって話し出す。「今どこ、駅に着いたよ。」
携帯電話がなかった昔は、時間と場所を細かく決めて待ち合わせをしたものだ。それでも、「ハチ公像の右と左に立っていてお互いを見つけられなかった」なんていう笑い話があるぐらい、待ち合わせのメッカ渋谷ハチ公前はいつも待ち合わせの人でいっぱいだった。
昔ほどではないけれど、今もハチ公前は待ち合わせの人たちで賑わっている。今朝は朝から陽射しが強く、みんな日陰に逃げ込んでいたので千載一遇のチャンスと写真を撮ってきた。
本当のお目当ては、3年前(2006年10月)から置かれている東急東横線の5000系車両。行先板の「澁谷←→櫻木町」の表示でもわかるとおり、昭和29年(1954)製造の古い車両で、当時は「アオガエル」と呼ばれて親しまれていたそうだ。私にはこの電車との接点はないけれど、京王線も似たような緑の電車だったので、別物とは思えない親しみを感じている。
※ 5000系車両は2020年8月3日、ハチの生まれ故郷の大館市に移設されました。JR大館駅前で観光交流施設に利用されるそうです。