現存せず
失われた風景
「建築写真家の情熱は、『現存せず』という言葉に結晶している。」
建築写真家・増田彰久の「写真な建築」(白揚社)という本の帯に、赤瀬川原平が寄せたキャッチコピーです。
サイトを始めてからの数年の間にも、取りこわされた建物や、失われた景色が結構あります。そういうものを紹介したページは、ほかのページとスタイルを変えて表示することにしました。
このスタイルで表示されたページの写真と同じ景色は、もう見ることが出来ません。その寂しさを「現存せず」という言葉にしてみましたが、私のへぼ写真では結晶するものは何もないみたいです。
散歩の楽しみの一つに古いもの探しがあります。江戸時代の狛犬や明治時代の煉瓦の建物などを見つけるとワクワクしますね。また、そういうものが無くなるというニュースを聞くとあわてて駆けつけたりします。その一方で、再訪した地で古木が切られていたり、田園風景が失われているのを見ると残念に思います。このサイトが茶色いページだらけにならないようにと願うばかりです。
よかったら、古い写真を集めた「おもひで寫眞館」も見てください。