ヒガンバナ
東京都あきる野市横沢134(大悲願寺)
お彼岸の大悲願寺でヒガンバナが見頃になっている。別に洒落で言っているわけではない。寺に伝わる伊達政宗の書簡には「彼岸寺」と書かれていると言うから、元々お彼岸には縁があるのだ。
伊達政宗も愛でたという白萩で有名なお寺だけれど、門前の駐車場を埋めるヒガンバナも見事だ。中と外、紅白に分かれて妍を競っている。
ここまで来る途中にもたくさんのヒガンバナが咲いていた。里山の秋に鮮やかな赤い花がよく似合う。
ところで、曼珠沙華という別名はサンスクリット語で「天界に咲く花」を意味し、良いことが起る兆しに赤い花が空から降ってくると言う仏教の教えに由来するそうだ。収穫を間近に控えた田んぼの畦道にヒガンバナの咲く景色は秋の風物詩になっているが、まさに豊作の吉兆を告げているのかも知れない。