白金氷川神社の狛犬
東京都港区白金2-1-7
狛犬の仕事は門口を守ること。つまり番犬だ。白金氷川神社の狛犬は、いかにも番犬らしい精悍な顔つきをしている。
ただぼんやりと口を開けているだけの阿形が多い中で、この狛犬はギャンギャンと吠えている感じがよく出ている。吽形もウーとうなる声が聞こえてくるようだ。
台座の銘はかすれてほとんど読めないが、じーっと睨んでいたら「安永」「酉」の字が浮んできた。安永六丁酉年(1777)の作だろうか。
実はこの狛犬、写真を見るとわかるように玉垣に接近して建っているので、柱に隠れて正面から写真が撮れない。これでけっこう気弱なのだ。