芝大神宮の高麗犬
東京都港区芝大門1-12-7
狛犬とはそもそも角のある高麗犬と角のない獅子の組合せだということを、久々に思い出させてくれる立派な高麗犬に出会った。角の大きさがほかで見るものの倍ぐらいある。
二段重ねの台座の下の段には、大きく「め組」と彫られていた。芝大神宮は、「め組の喧嘩」として知られる歌舞伎(神明恵和合取組)の舞台でもあるのだ。その喧嘩に掛けて、ちょっと角を大きめに強そうに造ったのだろうか。爪もしっかりとして、この手で一撃されたら大けがをしそうだ。
台座(上段)には昭和六年(1931)の銘があるけれど、作風は江戸時代のもののような感じがする。