ギリシャ狛犬
東京都台東区上野公園4-17 花園稲荷神社
上野の森といえば文化と芸術のメッカ。建物も収蔵品も一級の美術館や博物館が集まっている。そのなかの一つ、ル・コルビュジエ設計の国立西洋美術館は世界遺産登録を申請中だ(※)。
となれば、狛犬がギリシャ彫刻風になるのもむべなるかな。…って、オイオイ、この狛犬が奉納されたのは宝暦三年(1753)。まだ、日本は鎖国のさなかだぞ。
それにしてもクルクルと巻いた髭や彫りの深い顔、右の狛犬は耳が欠けているけれどその損壊具合もまるで地中海の遺跡から発掘された石像のようだ。
ところで、ここはお稲荷さんなのにキツネじゃなくて良いのかな。
…ん?ムムッ?狛犬にしては鼻が前に出てる気がするけど、これはキツネなのか!?。いや、耳が垂れてるから違うかな。んー???。なんだか狐に化かされている気がする。
※ 2016年に「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―」の中の一作品として世界遺産に登録されました