2009年11月14日(土)

東京女子大学 外国人教師館・安井記念館・ライシャワー館

東京都杉並区善福寺2-6-1

安井記念館

東京女子大学のHPにはこわそうな警備員さんの写真が載っている。大学構内には学寮(学生寮)もあるので、女子学生たちの安全はしっかりと守ります、と言う宣言だ。

ライシャワー館

大正13年(1924)に新宿から現在地に移って来た時、最初(1922)に建てられたのが学寮だったそうだ。アントニン・レーモンド設計の学寮は壊されてしまったが、外国人教師たちが生活した外国人教師館(写真下、1924)、当時の学長・安井てつの住居だった安井記念館(左、1925)、常任理事を務めたA.K.ライシャワー博士の一家が暮らしたライシャワー館(右、1927)は、登録有形文化財の指定を受けて今も残されている。教師と学生が共に暮らし共に学んだ創立初期の記憶を、武蔵野の自然がやさしく包みこんでいる。

帝国ホテル(現在は明治村に移設)の建設に際してフランク・ロイド・ライトの助手として来日したレーモンドは、ライトの影響を脱しようともがいていたと言われている。初期の外国人教師館に色濃いライトのイメージが、最後(1931)に建てられた礼拝堂までの間にどう変っていくかを見ながら建築散歩を楽しんでみよう。

ただし、女子大構内であることを忘れずに、くれぐれも警備員さんのお世話にならないようご注意召され。

外国人教師館

本館・礼拝堂